AT試薬の測定原理と注意点について

Q :AT試薬の測定原理と使用上の注意点について教えてください。

A :弊社合成基質法AT試薬には、ベリクロームアンチトロンビンIII(BC-ATIII)と、エルシステムATIII(Lsys-ATIII)とがあります。
BC-ATIIIでは第一試薬(R1)にトロンビンを用い、Lsys-ATIIIではXaを用いています。
どちらも検体中のATとR1との反応後、残ったトロンビンやXaの残存量を合成基質を用いて測定し、検量線から検体中のAT量(活性%)を求めています。

R1の残存量を測定していますので、R1の蒸発・濃縮によって残存量が高くなり、活性%は低値となります。
R1が蒸発、濃縮する程度は、試薬の使用環境に大きく左右されます。冬場の湿度が低い時期には蒸発が激しく、上記の現象が顕著に現れます。
また、蒸発の影響は、用いる試薬容器や試薬量によっても影響されます。
このことは、R1の残存量を測定するα2PIにおいても同様です。これらの試薬は試薬の蒸発に注意してください。
使用されない間は試薬を閉栓状態で保存されることを推奨します。