凝固検査の採血、および遠心分離について

Q :凝固検査の採血、および遠心分離の注意点は何でしょうか。

A :1.採血
①採血針は、成人では19~21G、新生児や小児では25G以下を用います。
②採血は真空採血管の使用が望まれます。シリンジ採血の場合はクロットの発生防止のため小容量とします。
③カテーテルから採血を行う場合は、溶血や空気の漏れに注意します。
④.ヘパリンを使用した採血ラインからの採血では、ヘパリンのコンタミに注意が必要です。
⑤複数の採血管で真空採血する場合は、2本目を凝固検査用に用います。
※凝固促進剤を含む血清用採血管は凝固検査に影響を及ぼす可能性があります。
⑥凝固検査用の抗凝固剤には、3.2%クエン酸ナトリウム2水和塩を用います。血液と抗凝固剤との比が9:1となるように混合します。
採血量が90%以下になるとPTが延長します。
⑦採血後、採血管は緩やかに3~6回転倒混和します。激しく振ると溶血する可能性がありますので注意が必要です。
⑧ヘマトクリット値が55%以上の場合には、クエン酸ナトリウム量を調整することが望まれます。

2.遠心分離
遠心分離は、採血後速やかに(ヘパリンモニターの場合は1時間以内に)行い、血漿中の血小板数が10,000/μL以下となるように、1,500G、15min以上実施します。
遠心器はスイング式が望ましく、室温(18~25℃)で実施します。

CLSI Approved Guideline-Fifth Edition H21-A5 Vol.28 No.5より