凝固検査のパニック値について

Q :凝固検査のパニック値とはどういうものですか。

A :パニック値panic valueはLundbergによれば「生命が危ぶまれるほど危険な状態にあることを示唆する異常値で直ちに治療を開始すれば救命しうるが、その診断は臨床的な診察だけでは困難で検査によってのみ可能である」とされています。

測定ミスや採血ミスがなく、検体性状(乳び、溶血、Fbg析出、採血量の過不足等)に異常が見られないことをまず確認します。
その上で、投薬等による影響が考えられない状態であるにも関わらず、異常値であった場合が対象となります。
パニック値は迅速・確実に臨床医に伝達されるべきで、通常の報告ルートではなく、電話やFAXなどを用いる必要があります。
外来患者と入院患者とでは設定値を変えることが望ましい項目もあり、運用前に臨床医と検査室で協議しておく必要があります。

凝固検査項目のパニック値(参考)
PT:30%以下
APTT:基準値の1.5倍以上(例:60秒以上)
Fbg:50mg/dl以下
FDP:50μg/ml以上