小児の参考値について

Q :小児の参考値はどれくらいですか。

A :幼児期の血算値は、赤血球系、白血球、血小板ともに高値ですが、小児期には多彩な変動が見られ、12~15歳頃までにほぼ成人と同等のレベルになります。

1.赤血球数
出生時は胎内の低酸素環境の影響で、平均で600万個/ uLと一般に高値を示します(~7日)。
その後、酸素飽和度が上昇して組織への酸素供給量が増加するにつれ、赤血球数は350万~400万個/ uLに低下します(2~3ヶ月頃最低)。
以後、年齢とともに増加し、12~15歳で成人と同等レベルに達します。

2.ヘモグロビン
出生時は循環血液中の血漿水分の移動のため、平均で19 g/dLと一過性に高値を示します(~2週間)。
その後、赤血球数と同様に、生後2~3ヶ月頃に11 g/dLと最低になり、以後、年齢とともに増加して12~15歳で成人と同等レベルに達します。

3.MCV、MCH
出生時に最大で、生後3~6ヶ月頃まで徐々に低下(MCV:80fL前後、MCH:25~27pg)します。
その後12歳頃まではほぼ一定で経過し、やがて成人レベルに達します。

4.MCHC
著明な変動は見られません。

5.網赤血球、有核赤血球
網赤血球は、生後3日間、2~8%と高値を示しますが、以後急速に低下します。
有核赤血球は、生後3日目頃まで末梢血に出現しますが、以後は認められません。

6.血小板数
出生時に高い傾向にありますが基準値の幅は広く、10~40万個/uLです。未熟児では生後5週間頃まで10万個/uLの状態が続くことがあります。

7.白血球数
出生時は平均で17000個/ uLと高値を示しますが、1~2週後には13000個/ uL、3~12ヶ月で10000個/ uLまで低下し、以後年齢とともに成人レベルに近づきます。

8.白血球分類
出生時は好中球が50~60%と高値を示し、そのうち20~40%桿状核球です。2週間目頃までに30~40%に低下します。リンパ球は好中球とは逆の変動をし、出生時は20%程度ですが2週間目以降は50~60%となり、リンパ球優位な状態は3~4歳頃まで続きます。その後は再び好中球優位となり、成人の比率に近づきます。
単球は、生後1~3週間後に10%程度に達しますが、以後は5~6%を維持します。好酸球、好塩基球はそれぞれ、おおよそ2~3%、0.5%程度で推移します。